現代社会は様々なストレスにさらされています。「ストレスを感じてもつい放置してしまう」という人も多いようですが、ストレスが積み重なった結果、心身が大きなダメージを受けることもあり、注意が必要です。
今回はそんなストレスの原因や症状、対策などについて紹介し、ストレス社会をよりラクに生きるためのコツをお伝えします。
目次 [閉じる]
- 1. ストレスの定義
- 2. 女性が男性に比べてストレスを感じやすい理由とは?
- 生物学的な理由
- 社会的な理由
- 心理的な理由
- 3. 女性の主なストレスの原因とは?
- 職場環境
- 家庭内の問題
- 対人関係
- 4. ストレスを感じるとどんな症状が出る?
- 身体的症状:頭痛、吐き気、めまい、月経に関するトラブルなど
- 精神的症状:不安、抑うつ、イライラなど
- 長期的な影響:心臓病などの慢性疾患
- 5. ストレスへの対策法とは?
- 日常生活での対策:運動、リラックス法、趣味、おしゃべりなど
- 専門機関の受診:精神科、心療内科、カウンセリングなど
- サプリメントやアロマ、薬の利用
- 【ストレス緩和におすすめなサプリメント】
- 【ストレス緩和におすすめなアロマ】
- ストレスの根本的な原因の改善、解消
- 6. ストレスチェックの活用
- ストレスチェックの方法とは?
- 7. まとめ
ストレスの定義
ストレスとは、身体や心に対する外部からの圧力や刺激に対し、引き起こされる反応のことを指します。ストレスには一時的なものもあれば、長期にわたるものもあり、その原因も様々です。また一般的に女性は男性に比べ、ストレスを感じやすいと言われています。
女性が男性に比べてストレスを感じやすい理由とは?
生物学的な理由
女性は男性と異なり月経周期、妊娠、更年期などによりホルモンバランスが変化しやすく、その影響を受けやすいのが特徴です。その結果、気分が変動しやすくなったり、ストレスを感じやすくなるのです。
また女性は感情をつかさどる脳の部位が男性に比べて活発に働くため、男性に比べて感情のアップダウンが生じやすく、それがストレスの原因となることもあります。
社会的な理由
女性の社会進出が進んだとはいえ、まだまだ女性には家事や育児の責任がのしかかったり、仕事と家庭のバランスを取ることが求められがちです。また男性に比べて職場で不平等な扱いを受けたり、ハラスメントをされることが多いのが現状です。
心理的な理由
一般的に女性は男性に比べて共感力が高く、他人の感情によく気付くと言われています。それが女性のコミュニケーション力の高さにつながる一方で、他人のストレスや問題を自分事のように感じやすい、という側面もあります。
女性の主なストレスの原因とは?
職場環境
周囲からの期待や業務量の多さ、同僚との競争など、職場にはストレスの原因となるものが多くありますし、職場における人間関係が良好でない場合も大きなストレスとなります。
家庭内の問題
家庭内の問題も、女性にとってストレスになりやすいものです。女性は家事や育児、パートナーとの関係、ときに親の介護など、様々な役割を求められがちで、それによって心理的な負担がのしかかります。周りからのサポートが得られない場合は、特にストレスが大きくなります。
対人関係
女性は対人関係に敏感で、ちょっとした対人関係のトラブルやすれ違いなどがストレスを引き起こすことがよくあります。友人や家族、職場の同僚、ママ友など様々な人たちと関わる中で、コミュニケーションがうまくとれずストレスになる、ということはよくあります。
ストレスを感じるとどんな症状が出る?
「ストレスは万病のもと」なんて言葉がありますが、実際ストレスは様々な病気の原因になります。「たかがストレス…」と軽視しないようにしましょう。
身体的症状:頭痛、吐き気、めまい、月経に関するトラブルなど
ストレスはときに頭痛や吐き気、めまいなどを引き起こします。これらの症状は一時的で済むこともあれば、慢性的になることもあり、放置しておくことで症状が悪化する場合もあります。
また月経周期が乱れたり、月経痛、PMSなどが起こることがありますが、これらの原因をたどるとストレスだった、ということはよくあるものです。ストレスはホルモンバランスとも密接に関連しているからです。
さらにストレスをため込んでしまうと、免疫力が低下したり消化器系が不調になったりするなど、身体全体に影響を及ぼすことがあります。
精神的症状:不安、抑うつ、イライラなど
ストレスは不安感や抑うつ、イライラの原因になるなどメンタルにダメージを与え、日常生活に大きな支障を与えます。たとえば仕事に集中できなくなる、夜眠れなくなる、怒りっぽくなる、といったことが起きることもあります。深刻なケースでは、うつ病などの精神疾患を引き起こすこともあるため注意が必要です。
長期的な影響:心臓病などの慢性疾患
強いストレスがかかった状態が長く続くと、心臓病や高血圧、糖尿病などの慢性疾患になるリスクを高め、体に深刻な影響を及ぼします。
ストレスへの対策法とは?
では、ストレスを軽減させるための方法にはどんなものがあるのでしょうか。ここではその代表的なものを紹介します。
日常生活での対策:運動、リラックス法、趣味、おしゃべりなど
運動することで、ストレスホルモンであるコルチゾールの値を下げ、ストレスを軽減できます。またヨガや瞑想、深呼吸法などにより気持ちを落ち着け、リラックスした状態に導きます。
他にも趣味に打ち込んだり、友人や家族、パートナーとおしゃべりすることで気持ちがスッキリし、ストレスが解消されることがあります。
専門機関の受診:精神科、心療内科、カウンセリングなど
「強いストレスがかかっていてしんどい…」といった深刻なケースでは、専門機関を受診することをおすすめします。精神科や心療内科では、カウンセリングや薬物療法など、必要に応じた治療が行われます。
適切な治療を受けることで、強いストレス状態を改善させることができますし、ストレスへの対処法についてもアドバイスがもらえます。
またカウンセリングルームで心理士に話を聞いてもらうだけでも、気持ちがラクになることがあります。しんどいときは無理をせず、早めに専門家に相談してみましょう。
サプリメントやアロマ、薬の利用
ストレス対策やストレスの予防として、サプリメントやアロマを活用することも有効です。
【ストレス緩和におすすめなサプリメント】
マグネシウム:神経の興奮を鎮め、筋肉の収縮を促します。
オメガ-3脂肪酸:魚油や亜麻仁油などに含まれる成分で、脳内の神経伝達物質のバランスを整え、気分を安定させます。
ビタミンB群:エネルギー代謝や神経系の健康をサポートします。
【ストレス緩和におすすめなアロマ】
アロマにはとてもたくさんの種類があり、それぞれ効能が異なります。自分の状態にあわせて選んでみましょう。
気分が沈む時…レモンバーム(さわやかでフレッシュな柑橘系の香り)・オレンジ・スウィート(柑橘系特有の甘いフルーティーな香り)
疲れがとれない時…ローズ(深い情感を感じさせる花の香り)・イランイラン(エキゾチックで甘く濃厚な花の香り)
集中力が続かない時…ペパーミント(強く染みとおるメントールの香り)・ローズマリー(刺激が強く、クリアな香り)
落ち着かない時…ラベンダー(洗練されたフローラルの香り)・カモミール(フルーティーで甘くやさしい香り)
また、症状によっては抗不安薬や抗うつ薬を処方してもらった方がいい場合もあります。気になるようであれば、一度医療機関で相談してみましょう。
ストレスの根本的な原因の改善、解消
ストレスを感じたら、その都度対処するのも良いですが、ストレスを引き起こしている原因を改善、解消するというのもとても重要です。
たとえば職場環境が大きなストレスになっているのなら、上司に働きかけ環境を改善してみたり、場合によっては転職を検討してみてもいいでしょう。
また友人との付き合いがしんどくなってきたら、思い切ってその友人と距離を置く、というのも有効です。パートナーとの関係が悪化していることがストレスなら、パートナーとコミュニケーションをもっととってみたり、夫婦カウンセリングなどに行ってみるのもいいでしょう。
今置かれている環境や状況を変えるのが難しい場合もあると思いますが、まずはできることから取り組んでみてください。
ストレスチェックの活用
ストレスチェックとは、自分自身のストレス状態を評価するための簡単な検査のことです。なお2015年に改正労働安全衛生法(ストレスチェック制度)が施行され、従業員50人以上の事業所では、年に1回のストレスチェックが義務付けられています。
職場以外でも、自分のストレス状態について把握するために、定期的にストレスチェックをしてみましょう。
ストレスチェックの方法とは?
自身でストレスチェックをするためのサイトやアプリには、以下のようなものがあります。
ストレスチェックを実施したら、その結果に応じて必要な対策をしましょう。またストレスの原因となっていることをつきとめ、その原因を改善することも大切です。
まとめ
女性のストレスの原因は多岐にわたり、その症状も様々です。ストレスを全くなくすことは難しいですが、ストレスを減らす方法や上手に付き合う自分なりの方法を見つけ、毎日を少しでも快適に過ごしたいですね。
※参照記事
https://woman.nikkei.com/atcl/column/21/061700088/112000022/
https://www.angfa.jp/karada-aging/practice/magnesium/
http://jsln.umin.jp/committee/omega4.html
https://www.fujiiryoki.co.jp/column/energy/no26.html