「就職は結婚と同じ」だから人には妥協しない 株式会社WORKPASS取締役・蕭圭織

「就職は結婚と同じ」だから人には妥協しない 株式会社WORKPASS取締役・蕭圭織

life styleしわ寄せは子どもではなく大人へ。仕事と育児を両立させるには

――結婚したのはいつですか?

プロポーズが2021年11月11日で、籍を入れたのが2022年1月11日です。私、なぜか30歳までに結婚したいという願望がありまして。30歳で前に付き合っていた方とお別れして、もう無理かなって思ったときに今の主人と出会って、100日目にプロポーズしてもらえて、ギリギリ30歳でゴールインできました(笑)。

――年子のお子さんの育児だけでも大変だと思うのですが、お仕事と育児の両立ってどうしてますか?

両立するのはすごく大変なのですが、それでもギリギリ両立できているのは、いろんなサポートを使っているからですね。都や区のサポートでも、今はベビーシッターさんや家事代行のサービスも整っているので、私はサービスを調べる時間は惜しまないようにしています。

「我が家の場合は夕飯の一番忙しい時間帯にシッターさんをお願いしたり。年子なので下の子を見てもらっているうちに上の子を寝かしつけ、その後に仕事をすることもあります」ベビーシッター補助については、こちらの記事もチェック!

あとは、もししわ寄せが来るなら、子どもじゃなく自分にということも決めています。土日どちらかは子どもと一緒に外に出かけるとか、お風呂は週何回一緒に入るとか、子どもと触れ合う時間の最低ラインを自分の中で決めていて、どうしても仕事に時間を取らなきゃいけなくなったときは、子どもと遊ぶ時間を減らすのではなく、子どもが寝た後に自分が頑張るようにしています。

――妊娠や出産を経験して、仕事に何か影響はありましたか?

ありました! 一人目のときは最初、子育てに専念したんです。そうしたら、逆に精神のバランスが取れなくなってしまって。自律神経が乱れていたりコロナ禍ということもあるかもしれませんが、子育てって本当に孤独だなと思いました。やって当たり前だから褒められることもないし、仕事で得られるような刺激も仲間もいない。丸一日誰とも喋らないまま終わる日が続くと、たとえ一生懸命外の空気を吸おうとしてベビーカーを押しながら散歩したりしても、気分転換ができなくて。私は仕事をして人と関わっていたほうが逆に両立できると思い、二人目のときは早めに仕事に戻ろうと決めていました。両立は大変ですけど、気持ち的には今のほうが楽ですね。

――それでは、今後の展望について教えてください。

事業については、WORKPASSを上場させたいと思っています。一社目では自分のやりたいことを会社化しようという目的だったので、上場したいとは考えていなかったのですが、二社目はいろんな人が関わっているので、上場という大きな目標を掲げることで逆算して頑張っていければと。上場は主人の夢でもありますので、絶対に叶えたいと思っています。

――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。

二つあって。人生のモットーにしているのは、「やらぬ後悔よりやる後悔」。中学のとき、本当はバトン部みたいなかわいい部活をやりたかったけど、恥ずかしいしキャラじゃないと思って違う部活を選んだり、以前は後悔が多い子だったんです。でも気にしているのは自分だけだと気付いたときに、人生一回しかないからやりたいことを積み重ねなきゃというマインドに切り替わりました。そうするとやりたいことがありすぎてどうしようと思ったので、二つ目に心がけているのが「雨垂れ石を穿つ」という言葉。ポツポツという一滴の水だけでも、長年積み重なっていくと石に穴が開くぐらいの影響力があるという意味の言葉です。一度やりたいと思って始めたら少なくとも3年間は、どんな失敗があっても絶対にやってみようというのは、心の中に決めています。

ビジネスって結局、動いた人と続けられる人が勝つゲームだと私は思っています。アイディアだけあるという人はうじゃうじゃいると思いますが、それを実行できるかどうかでまず篩(ふるい)にかけられて、そこから大変なことを経験しても続けられるかでまた篩にかけられる。振り落とされないことが大事だと思っているので、行動力と継続力をモットーにしています。

――今日お話を聞いて、蕭さんはすごく仕事が好きなんだなと感じました。

好きですね。やりがいなんですよね。もちろん子どももすごく可愛いのですが、仕事は人生の違うモチベーションになるというか。社会の役に立つって大事なんだなって思います。

そういえば、ひとつ面白いなと思ったのが、一人目を産んだ瞬間に感じたのが、「痛い」とか「疲れた」とかじゃなく、「人生全うしたな」という感覚だったんです。出産が偉いとかすごいとかではなく、一生物として一つ役割を果たしたなと力が抜けるような不思議な感覚でした。ビジネスにおいても考えが変わり、それまでは自分のやりたいこと先行だったのですが、今は課題解決のほうが先にあります。自分がやりたいことよりも、社会や一緒に働く人が求めていることに重きを置くようになりました。不思議ですよね。

 

今は一緒に起業したメンバーと交替で子どもを見ながら仕事をしたりもしているそう。明るくパワフルな蕭さんのお話、聞いていてこちらも元気をいただきました!

■WORKPASSについてはこちら
https://workpass.jp/
※2024年9月リリース予定

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