元キャバ嬢社長、母になる! 誰も知らなかった愛沢えみりの妊娠出産物語

元キャバ嬢社長、母になる! 誰も知らなかった愛沢えみりの妊娠出産物語

chapter5主語は「私」から「娘」へ。母親になるということ

――今後愛沢えみりとしてどういう発信をしていきたいですか?

これは一番考えが変わったことのひとつかも。妊娠っていう自分にとって大切な部分をSNSに載せない生活を10か月間してきたことで、精神的に助けられた部分もあったので、「SNSなくていいじゃん」とも思っちゃったんですよね。でも逆に、死にたいくらいつらいときに妊婦さんのYouTubeを見て元気もらったりとか、出産の準備で役に立つ情報も得られたし、SNSに救われた部分もあった。これまで当たり前のように使っていたSNSを、今後どういうふうに使いたいのかは一番考えましたね。そもそも今回娘のことを公表したこと自体も、タレントでもないのにSNSで出産を公表する意味はあるのだろうかとか、娘のことは載せなくてもいいんじゃないかとも考えていました。でもSNSが自分を表現するものだとしたら、隠してる自分も嫌だなと思って。

今までは、自分をよく見せたいとか、うまくいってる社長だと思われたいがためにSNSを使っていた部分もあったと思うんだけど、出産してそういう欲求がゼロになって、これからは本当に人のためになるような使い方をしたいなと思うようになりました。人が気になることや、シェアしたほうが良いことをちゃんと発信したい。例えば「健康診断行ったほうが良いですよ」とか。良い人ぶってると思われてもいいから、発信することで一人でも救われる人がいたらいいなという考えになりましたね。

ありのままを語った出産報告動画は、愛沢えみり公式YouTubeでご覧いただけます!

それと娘が見たときに恥ずかしくない親でいたいっていうのが一番ある。妊娠中に一番気にしていたことは、自分がどう思われるかだったんですよね。結婚しないで出産することで可哀想だと思われたら嫌だなとか、幸せアピールしたいなとか、以前はそういう気持ちがありました。

でも最初にYouTubeの公表動画を撮るにあたって、そういう見栄みたいなものって私の人生に必要のないことだなと思って。自分がいかにうまくいってるかって、自分のことをよく思われたいがために言いたいだけ。自分には娘という大切な存在があるから、娘が見たときにどう思うかを考えたら、わざわざ公言するようなことでもないんですよね。妊娠、出産、子育てを経てだんだんと主語が「私が」から「娘が」に変わってきたんです。だから、全部主語が「娘が」に変わったタイミングだったから、今公表できたという感じです。あれがちょっとでも主語が「私が」のままだったら、最初に「私はこの選択をとって幸せです」って言うと思うんだけど、「大切な家族が増えました」って娘の紹介をすることができた。こうなるのに何ヶ月もかかったけど、娘にとって恥ずかしくない母親でいたいっていうのが私の全てです。

――ものすごく大きな変化があったんですね。

私にとっては隠してたっていうことが結果的に良かったです。もし隠さないで「妊娠しました」っていうところからSNSに載せてたら、ずっと変わらずに今まで通りの良い自分だけを見てもらいたいという考えに苦しめられることになったかもしれない。

――3月からYouTubeのサブチャンネルも生まれ変わりましたね。キャリアやお金や妊娠出産など、働く女性の気になる情報を対談形式で発信していくという内容。このあたりにも気持ちの変化の影響を感じます。

本当にそうで、今お節介心がすごい出てきたんです。今までは本当の意味で人のために何かをしたことがなかったんだなと気付いて。いろんな人に幸せになってもらいたいと思ってる。どう幸せになるかは自由だけど、自分がそのきっかけになれるといいなということはすごく思います。

YouTubeの新チャンネルは、当サイトlumilyのYouTube版として、対談やお役立ち動画を配信しています! 初回のゲストはlumilyの記事でも反響の大きかった株式会社キッズライン代表・経沢香保子さん。女性が収入を上げる方法をお伺いしています。要チェック!

そういうふうに思えるようになったのも、妊婦のときに本当に人の優しさに触れたから。私の大きいお腹を見て席を譲ってくれたおじさんのこと、一生忘れないと思う。本当に嬉しかった。必要としていない人からは綺麗ごとを言ってるように思われるかもしれないけど、それでもいいから今後の人生は人のためになるような発信をしていきたいです。

――それでは最後の質問なんですが、実は前回のインタビューで聞きそびれていて。今の愛沢さんが日々大切にしている考え方を教えてください。

これは昔から変わらないかも。「大変な時こそ頑張る」、それと、「人間万事塞翁が馬」。人生最後に死ぬときに、私は幸せだったなって思って死ねるような人生にしたい。だからそのときまでは頑張って、一生懸命生きていこうと思ってます。

 

出産するもしないも仕事を頑張るのも、自分の人生。今回のインタビューを読んで、ひとりでも多くの女性が自分らしい人生について考えるきっかけになると嬉しいです♪

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