【初めて利用する人向け】ベビーシッターを使うための利用ガイド~種類や料金、お得な利用法などを解説!

【初めて利用する人向け】ベビーシッターを使うための利用ガイド~種類や料金、お得な利用法などを解説!

子どもの預け先として注目を集める「ベビーシッター」。近頃は手頃な料金で依頼できるベビーシッターサービスも多くあり、「利用してみたい」と思う人が増えているようです。そこで今回は、「ベビーシッターを初めて利用する人」に向けて、ベビーシッターの種類や料金、自治体などの補助を賢く活用する方法などについて、詳しくご紹介します。

そもそもベビーシッターとは?

ベビーシッターとは、いろいろな事情で保護者が子ども(乳幼児~小学生ぐらい)の面倒を見られない場合に、保護者の代わりに子どもの保育(シッティング)のサービスを提供する人のことをさします。

たとえば以下のような状況の時に、ベビーシッターに依頼する人が多いようです。

・保護者が仕事の都合で帰宅できない場合・子どもを同行するのが難しい用事がある場合
・子どもの保育園や学童、習い事などへの送迎ができない場合
・子どもが体調不良などで保育園に登園できない場合
・産前産後で子どものきょうだいの世話ができない場合
・リフレッシュしたい場合

なお料金は会社や個人により異なりますが、1時間あたり1,800円~4,000円ぐらいが相場のようです。

ベビーシッターサービスが優れているポイントとは?

ベビーシッターサービスが優れているポイントとしては、以下が挙げられます。

・1~2人の子どもにつき1人のシッターが担当するため、子どもにあわせた手厚いケアが可能
・自宅で保育をお願いする場合、送迎の必要がない
・時間や曜日を問わず保育をお願いできる(依頼先による)
・保育してもらう場所を指定できる(依頼先による)
・保育を依頼する理由を問われない
・家事代行サービスもお願いできる(依頼先による)

保育園とは異なり、ベビーシッターが家まで来てくれるため、送迎の必要はありません。また、1~2人の子どもに対してベビーシッターが1人ついてくれるため、保育園よりも子どもを手厚くケアしてもらえます。

なお保育をお願いする場所は利用者の自宅が中心となりますが、祖父母宅や外出先で子どもを見てもらう、ということも可能です。そして保育園の場合、「親の就労・病気」など、子どもを預ける理由が問われる場合が多いですが、ベビーシッターの場合は、そういった理由は問われません。

また子どもの保育だけではなく、家事代行サービスも行っているベビーシッターもいるため、場合によっては子どもの保育、家事代行の両方をお願いできることもあります。

ベビーシッターサービスの形態は大きくわけて2つある

ベビーシッターサービスの形態は、大きくわけて「派遣型」と「マッチング型」の2種類があります。

派遣型の場合、ベビーシッター派遣会社に相談、依頼をすると、その会社に所属するシッターが派遣され、シッティングをしてくれます。
マッチング型の場合は、利用者がベビーシッターマッチングサイトやアプリなどから、条件にあったシッターを選んで、自分で依頼をします。

ここからは、派遣型、マッチング型のベビーシッターサービスを提供する会社の中から、代表的な会社をひとつずつ紹介します。

【派遣型ベビーシッターサービスを提供する代表的な企業】ポピンズナニーサービス

イギリスのベビーシッター養成校であるノーランド・カレッジと提携し、人材を育成する「ポピンズナニーサービス」。提供するサービスの質の高さから、保護者の厚い信頼を得ています。また、当日の予約が100%対応可能なのも魅力です。

◆サービス対応エリア:首都圏・東海・関西エリア
※以下スタンダードコースの場合
◆通常料金(9:00〜18:00):3,630円/1時間(3時間より)
◆交通費(一律):1,320円
◆入会金:55,000円
◆年会費:11,000円/年(子ども一人あたり)

【マッチング型ベビーシッターサービスを提供する代表的な企業】キッズライン

サポーター(ベビーシッター)への依頼を、24時間スマホやパソコンで簡単に予約できる「キッズライン」。サポーターは全国に多数おり金額も幅広いので、ニーズや予算に合わせて選ぶことができます。

◆サービス対応エリア:全国
◆通常料金:1,000円台~ベビーシッターにより異なる(時間単位の料金に加え、定期予約の場合は11%(税込)、単発予約の場合は22%(税込)の手数料がかかる)
◆交通費:ベビーシッターにより異なる
◆入会金・会費無料

どんな人がベビーシッターとして働いているの?

子どもと関わるのが好き・得意な人や子育て経験が豊富な人、保育士・幼稚園教諭・教員免許・看護師などの資格を持つ人が、ベビーシッターとして働いている場合が多いようです。
国家資格や免許などを持たない場合でも、ベビーシッターの資格を保持しているケースもあります。なおベビーシッターの資格には、公益社団法人全国保育サービス協会が認定する「認定ベビーシッター」があります。

ちなみに「ポピンズナニーサービス」で派遣されるベビーシッターは、ポピンズで用意した教育制度のもと独自の研修を受けており、子どもの保育だけに限らず「幼児教育のプロ」でもあります。

またキッズラインでは、保育士や看護師などの国家資格の保有者、または規定の研修を受講し、修了している人だけがベビーシッターとして登録できることになっており、ベビーシッターのプロフィールページに保有資格や受講した内容がアイコンとして表示されています。

ベビーシッターを利用するにあたり使える制度・補助金・福利厚生とは?

「ベビーシッターを利用してみたいけど、費用面が心配」という人もいるかもしれません。ですが、ここでご紹介する政府や自治体・企業が主導する助成制度を活用することで、手頃な金額でベビーシッターを利用できる場合があります。
お住まいの自治体や勤務先の会社などでそういった制度が実施されているか、確認してみましょう。

【1】こども家庭庁ベビーシッター券(旧内閣府ベビーシッター割引券)

こども家庭庁が実施する「ベビーシッター派遣事業」の割引券を取り扱う企業に勤務する従業員がベビーシッターを利用した際に、対象の子ども1人につき1日4,400円分(2,200円×2枚)まで割引券を使用でき、1つの家庭で1ヶ月あたり24枚まで(最大で52,800円)補助を受けることが可能です。

【2】地方自治体による助成制度

自治体によっては、病児・病後児保育などをベビーシッターに依頼する場合の助成をしています。これにより、子どもを病気で保育園に預けられない場合など、ベビーシッターにかかる費用を軽減できます。

対象の自治体:東京都・神奈川県・埼玉県の一部・兵庫県西宮市・大阪府茨木市など
※自治体の補助制度については、各自治体のホームページをご確認いただくか、直接自治体にお問い合わせください。

【例】東京都調布市
対象年齢:小学3年生までの児童
助成内容:ベビーシッターを利用すると、保育料の1/2が助成対象となる(1日の上限額4,000円、4月から翌3月の1年間の上限額28,000円)

【3】東京都ベビーシッター利用支援事業

東京都が独自に実施するベビーシッターの助成制度もあり、以下の2つの利用方法があります。

(1)待機児童対策としての利用

待機児童となった0~2歳児の子どもがいる、または保育所などの0歳児クラスに入所申し込みをせず1年間の育児休業を取得して復職する場合、子どもが保育所などに入所できるようになるまでの間、 1日2時間~最大11時間まで、1時間150円でベビーシッターを利用できる制度です。
※詳細はこちら(ベビーシッター利用支援事業(ベビーシッター事業者連携型))

(2)一時預かり(理由を問わない)での利用

事業を実施する区や市に住んでいる保護者が、その理由を問われず無料でベビーシッターを利用できる制度です。利用できる時間の上限はありますが、保育認定がいらないため自治体で事前に手続きする必要がなく、手軽に利用できます。
※詳細はこちら(ベビーシッター利用支援事業(一時預かり利用支援))

【4】民間の福利厚生サービス会社による制度

勤務先が以下のような福利厚生サービス会社と契約している場合は、ぜひ活用してみましょう。

・株式会社ベネフィットワン「すくすくえいど利用表」「育児補助券」
・株式会社リロクラブ「福利厚生倶楽部補助券割引」
・株式会社イーウェル「WELBOXベビーシッタークーポン」
・リソルライフサポート株式会社「ライフサポート倶楽部補助券割引」

ベビーシッター選びで気を付けたいこと

ベビーシッターを選ぶ上では、「金額」「対応エリア」「口コミ評価」などももちろん大事ですが、一番重要なのは、「子どもや保護者とベビーシッターの相性が合うかどうか」ということです。
ベビーシッターとの相性を見極めるためにも、保育を依頼する前に面談ができる場合はするようにし、気になることや疑問点などをクリアにしておきましょう。

また初めのうちは、数時間だけお試しで預けてみて、様子を伺うのもおすすめです。相性が良さそうな人が見つかり、子どもが慣れてきたら、定期的に保育をお願いするのも良いでしょう。

※参照サイト
https://www.poppins.co.jp/familycare/service-nanny/price/
https://kidsline.me/help/center_detail/subsidy
https://smartsitter.jp/column/welfare/
https://smartsitter.jp/column/sitter/sitter-10512/
https://kidsline.me/magazine/article/931

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