「満身創痍で迎える30代のほうがカッコイイ」Chapters書店店主・森本萌乃の夢中になれる仕事との出会いかた

「満身創痍で迎える30代のほうがカッコイイ」Chapters書店店主・森本萌乃の夢中になれる仕事との出会いかた

life styleロマンチックが自分をハッピーにする

――今後の展望を教えてください。

まずは会社が生き残っていかなきゃいけないから、来年もこの会社このサービスがありますようにっていうことをずっと思ってますね。年始の度に「今年が勝負だ」と思ってもう6年目。遠くの目標を描くのももちろん大事なんですけど、そうやって今年が勝負だって思い続けて気付いたら大きくなっていたり、思いも寄らないところに到達したりして、人生が終わっていたらいいなって思ってますね。

サービスのことでいうと、Chapters書店をもっと恋の生まれる場にしたい。「恋する書店」って言えるようになりたくて。あそこに行ったら恋できるよ、みたいなところに到達してみたいですね。それが今年のうちの会社の目標です。

4月には市ヶ谷に選書本屋とイベントスペースも兼ねたリアル店舗がオープン予定。取材日の2月時点ではちょうど内装工事中とのことでした!

――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。

「新しい自分にどれだけ出会えるか」っていうことを人生ですごく大事にしてます。なので、自分が変わっていく過程を楽しみたい。年を重ねることもそうだし、価値観の変化もそうだし、経験が増えることも。起業家になって意外と生き生きしてるな、とか、そういう新しい自分にどんどん出会いたいっていうのが私の人生の目標です。

あともうひとつ大事にしてる言葉は「知らなくてよかった感情はない」っていうもの。起業してメディアに出始めたときに、今じゃもう笑えるんですけど、ヤフコメとかを見ていちいち落ち込んじゃってたんですよ。こんなこと言われるんだったら起業しなきゃよかったって私が言ったときに、仲の良い男友達が「その傷ついた感情ですら、知らなくてよかったなんて思わなくていいと僕は思うよ」みたいに言ってくれて。感情に触れるってことが大事だからって。読書が好きな理由もたぶんそこにあります。出会ったことのない言葉に出会っちゃって「私、今泣いてる」みたいな瞬間が好き。本を読むっていう行動は自分から感情を迎えに行ってるようなものだから、その代償として涙が流れると、「自分は今知らないところを通ったんだな」って思います。そういう感覚、すっごい好きですね。

――すみません、最後にもう一問だけ。森本さんにとってロマンチックって何ですか?

これは、「ちょっと笑っちゃうシチュエーション」です。ロマンチックって、例えば、100本のバラの花とか、ディズニーシンデレラ城の前でプロポーズするとか、愛してるよってほっぺにキスをして出かけていくとか、そういうことがイメージできると思うんですけど、どれも愛があるんだけどちょっとクスってなりません? 自分の機嫌をわざと良くしておくためにもなるべくハッピーに触れていたいから、そういうちょっと笑っちゃうことが好きです。ロマンチック、これも大事な言葉だな。それで生きてるから。

 

楽しそうに仕事をするという言葉通り、笑顔とサービス精神にあふれた女性でした! 「あすは起業日!」は今月のChapters書店の選書にも入っているそう。ぜひインタビューとあわせて読んでみては♡

■記事の中で出てきたサービス、書籍はこちら
Chapters書店
https://chapters.jp/top
書籍「あすは起業日!」
https://www.amazon.co.jp/dp/409386716X/

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