地獄の数だけ成功のチャンスをつかめる タレント経営者・くりえみの革命を起こす勝ち方

地獄の数だけ成功のチャンスをつかめる タレント経営者・くりえみの革命を起こす勝ち方

turning point総フォロワー数250万人!くりえみ流SNS必勝法とは

――これまでに転機になった出来事はありますか?

一番の転機は大きい事務所を辞めたことですかね。その当時アイドルグループにいたんですけど、辞めたら潰すって言われてみんな怖くて辞められなかったんですよ。でも辞める選択を6年前にしていなかったら、今はないかもしれないし、そうじゃなくても相当遅れをとっていたと思うので。

あとはそのときに自分の戦略を練ってからスタートしたのが大きかったかなと思っていて。6年前くらいって、YouTuberさんが注目されたりSNSを使って有名になる人が結構増えてきて、個人が活躍する時代になってきたんですよね。事務所の圧力がかかるかもしれない私の立場だったら、絶対SNSを使った方がいいと思って、その分析を詳しくやってそれが多少当たったのがよかったかなっていう感じですね。

――すごい、策士ですね。くりえみさん流の成功の秘訣ってありますか?

成功してる人たちの真似をするんですよね、私は。自分はこうなりたいって思う人たちの選択の仕方とか、行動の仕方とか、発言を完コピするんですよ。仕事において自分を出す必要は全くないと思っているので。成功例をもとにどれが確率的に当たるかな、間違いじゃないかなっていうところをいってるだけ。

――それもなんだかAIっぽい考え方ですね。ちなみにメンタルも強いですか?

強いかもしれないですね。AIのこともかなり賛否があって、「心が崩れませんか?」って心配されることもあるんですけど、1ミリも崩れなくて、むしろめっちゃ楽しい。100人いて100人がいいと思うようなことって、そこ止まりなんですよね。だけど、100人いて50人に批判されるようなことって、爆発力があるんですよ。そういうコンテンツがバズるし、そういうサービスがバズるんですよね。これまでオンラインクリニックもヘアケアも大体みんなから賛同されてきたんですけど、AIになって初めて賛否が起こったときに、これは勝てるなって思いました。一番手応えがあった。世間が批判すれば批判するほど話題になって、自分の価値が最終的に上がるから、もう逆に批判欲しいぐらいですね。

自信たっぷりにカメラに微笑みかけるくりえみさん。

「今向けられている批判はテクノロジーの進化に対して世の中が物議を醸してるっていう状態だから、ものすごく良い批判。批判をテクノロジーで超えられる確信が私はある。だからめちゃくちゃ楽しいですね」

――お仕事をする上で、こだわっていることはありますか?

私めちゃくちゃスピード感を意識するんですよ。優秀な経営者が世の中たくさんいる中で、どうやったら勝てるんだろうって考えたときに、知識やクオリティではトップを走れなかったとしても、スピードだけだったらもしかしたら一番になれるかもって思ったんですよね。AI事業をやっている理由にもつながるんですけど、AIっていうのはスピードが命なんです。私はスピードもあるし、なおかつ自分が培ってきたフォロワーにすぐに発信できるっていう強みもある。例えば私よりも少し前に同じことを発信した人がいたとしても、SNSの力で私が先駆者になれる可能性があるんですよね。自分のSNSとスピードを連動させることを一番意識してる。

――くりえみさんはSNSのフォロワーがめちゃくちゃ多いですが(インスタ130万人、X62万人…)、SNSの使い方や取り扱い方で気を付けていることはありますか?

タレントから経営者になった人の失敗例で多いのが、SNSでタレントとして影響力を持ってたのに、急に経営に振り切ってタレント側をなくすんですよね。そしたら、タレントが消えて経営だけが残るじゃないですか。でももともとタレントなんだから、経営者としていきなり他の経営者よりも優秀なわけがないんですよ。だからしっかりタレント側も残さないと、自分の価値そのもの全てがなくなる。それに気づいていない人が多すぎる。

私もずっと広く浅いフォロワーの増やし方をやってきたので、経営者としての影響力と、タレントとしての影響力は実は50倍ぐらい差があるんです。一時期周りに水着やめろとか、グラビアやめろって言われて、経営の面だけを表に出すようにしたら、一気にアクティブユーザーが減ったんですよ。かといって経営でめちゃくちゃ売り上げ立てたかっていうと別にそうでもない、なんなら少し下がったみたいな悪循環。だからタレント経営者っていうのは、必ずタレントがありきの経営をしなければ、良いシナジーを生み出せないっていうのが私の持論です。

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