妊娠や出産、仕事との両立、そして年齢とともに訪れる体と心の変化。これまで、「仕方がないもの」として受け止められてきたホルモンに対する変化に真摯に向き合う株式会社TRULY創業者、二宮未摩子(にのみや みまこ)さんにインタビュー。起業の背景から、自分が心地よくいるための新しい家族の形のエピソードなどを伺いました!
【二宮未摩子プロフィール】
年齢:43歳/職業:株式会社TRULY 代表取締役 /プライベート:15歳の男児の母
X @truly_ninomiya
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topics起業したかったわけじゃない?! 業務命令から始まった挑戦
―株式会社TRULYの事業内容を教えてください。
男女の更年期課題の解決に取り組んでいます。事業は大きく4つ。ひとつは、更年期やフェムケアに関する情報を発信する公式メディア。一般の方が無料で読めるメディア運営をしています。
2つ目は、体や心のお悩みに専門家が答えるチャット相談サービス。現在は主に法人向けで、福利厚生として研修やリテラシー向上コンテンツとセットで提供しています。
3つ目が、髪の毛10本で自分のホルモン値がわかる検査サービス「MENOPO CHECK(メノポチェック)」。結果はLINEで届き、専門家チームが個別相談やセルフケアのアドバイスまで伴走します。最近は企業の健康診断に組み込まれたり、生命保険会社で導入されたりと広がってきていますね。
そして最後が、マーケティング支援。更年期やフェムケア市場はまだまだ成熟していない業界なので、企業と一緒にプロモーションや新規事業開発を行っています。
―創業当初からこの形だったんですか?
最初は「困っている人を直接助けたい」という想いをもとに、生活者向けサービスとしてメディアとチャット相談から始めたんです。でも、資金も広告費もない中で、どう集客するのかという壁にぶつかって。ちょうどその頃、「フェムテック」という言葉が世の中で注目され始め、企業側から声がかかるようになり、今の形になったという経緯ですね。
―起業前のご経歴について教えてください。
広告代理店で通信・美容・健康領域のクライアントを担当していました。これまで「自分がやりたいことをやりたい!」というわがままな生き方をしてきていたので、当時から関心が強かった美容健康関連の事業開発やマーケティングに携わることで、楽しく仕事をしていました。
ある日突然上長から、『シニア市場を盛り上げる』というお題で美容健康ジャンルの新規事業アイディアを出してと声がかかり、社内の新規事業プログラムに応募することになりました。その時に出した案が現在のTRULYの原型です。審査の中で、クライアントに気に入っていただけて、当時は自分が起業するなんてまったく考えていませんでしたが、みるみるとその方向に進んでいき……人生面白いですよね(笑)」
―起業志向ではなかったんですか?
まったくです(笑)「自分で起業しよう」なんて一度も思ったことはなかったので、大きな転機になりました。ただ、社内ベンチャーとして進むことになったものの、今度は社内での動き方が決まらない。判断されないまま時間だけが過ぎていきました。そのときはもどかしかったですね。
―ビジネススイッチが入ったきっかけは?
進めていく中で、事業に思い入れが強くなってくるし、愛着も湧いてくるし、応援者もいてくれるとなると、諦めるという選択はなくなりました。最終的には見かねたパートナー企業の方が、「形はどうあれ、この事業はすごく可能性があるから、世に出そう」と背中を押してくれたんです。その一言がなければ、起業はしていなかったと思います。








