ロールモデルのない世界で営業マンから叩き上げで代表へ INEST株式会社代表・小泉まり

ロールモデルのない世界で営業マンから叩き上げで代表へ INEST株式会社代表・小泉まり

短大入学の19歳時にアルバイトとして入社した前身となるベンチャー企業から、20年キャリアを積み上げた小泉まりさんにインタビュー。社員から代表昇進までどのように結果を出してきたのか、二児の母としてどのようなライフスタイルを送っているのか、伺いました。

【小泉まりプロフィール】
年齢:39歳/職業:INEST株式会社代表取締役社長・エフエルシープレミアム株式会社代表取締役/家族構成:既婚・子ども二人(6歳、2歳)

 

topics29歳で代表取締役、社長業10年

――小泉さんが携わっている事業の内容を教えてください。

グループ会社全体としては、様々な営業チャネルを使ってメーカー様の営業支援を展開しています。私が代表を務めているエフエルシープレミアム株式会社はそのメイン事業会社で、コンシューマー向けにウォーターサーバーの販売を行ったり、対面、店舗プロモーションやコールセンター業務などを行っています。

INEST株式会社が扱う商材は、宅配水マーケットではナンバーワンの会社。

――小泉さんが現在のポジションに就くまでの経緯を教えてください。

19歳のときから前身の会社でアルバイトをしていて、短大卒業とともに正社員として入社したというのがキャリアのスタートです。元々管理栄養士を目指していたのですが経済的な事情から大学進学を諦め、アルバイト時から成績を残せていたのでそのまま営業としてジョインしました。そこから約20年間、社名が変わったり組織編制があったものの、入社時に一緒に働きたいと決めた人たちとお仕事を続けています。最近では一人で起業される女性も多いかと思いますが、私の場合は本当に泥臭い営業の叩き上げなんです。

――代表取締役に就任されたのはいつ頃でしょうか?

25歳くらいで取締役を経験し、29歳でエフエルシープレミアム株式会社の代表取締役になりました。その5年後に上場企業の取締役になり、一年ほど前からはINEST株式会社の代表も務めています。社長業としては10年ほどですね。

――29歳で代表就任というと、かなり早いほうですよね。

おそらく社内では最年少だったと思います。アルバイトとして働き始めてから10年間、365日がむしゃらに働いていました。それに伴い会社も大きくなって一緒に頑張る仲間も増えて、すごく嬉しかった反面、もっと成長したいという意欲も芽生えてきました。このまま会社にいたら甘えてしまうし、ほかの業界を経験してみたほうがいいんじゃないかと悩んでいて、それを上司に打ち明けた二か月後に、「お前がエフエルシープレミアムの代表をやれ」と。自分の責任と権限の中で思いっきりやったほうが私の力が活かせると信頼していただき、代表取締役に就任することになったんです。

――代表を任されるだけの実績を残していたんですね。小泉さんが結果を出すために気を付けていたことや、努力していたことはありますか?

「普通はこのぐらいやればいい」と言われる基準があると思うのですが、私はその基準は一切考えずに、誰もやったことがない結果だけを狙いにいくことを毎日考えていました。この環境でどんな結果を出したら周りがびっくりするだろうかというのが、私がベースにしていたことです。例えば契約件数10件が普通だとしたら、30件達成したらみんなびっくりしますよね。「これぐらいやったらいいか」みたいな目線では絶対やらない。自分との約束として、周りがどうではなく、自分がどうしたいかということを基準にして、毎日結果を狙いにいっていました。お金も学歴もなかったので、絶対に自分の人生を仕事で良くしたいという思いも、原動力になっていました。

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