副業を活用して自分らしい働き方を実現した女性をピックアップ。今回は、会社員として勤務する傍ら、副業として行政書士やライターなどに取り組み、パラレルワークを実現した延岡佑里子さんに話を伺いました。
【延岡佑里子さんプロフィール】
年齢:37歳/本業:会社員(金融IT企業)/副業:行政書士・ライター・文章教室講師
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interview会社員+3つの仕事で自分らしく働く
――これまでの経歴や、現在の仕事について教えてください。
初めてした仕事は、大学時代に新聞奨学生として行っていた日本経済新聞の配達です。その後、ベンチャー企業の総務や出版社での勤務を経て、現在は金融IT企業に週4日、10時から18時半まで勤務しています。
また会社員の仕事と並行し、副業として行政書士・ライター・文章教室の講師の仕事にも取り組んでいます。
――行政書士になった理由について教えてください。
私にはASD(自閉スペクトラム症)という発達障害がありますが、社会に出てから、障害があることで働きづらさを感じる場面が少なからずありました。そんな中、「私と同じように障害を持つ方の役に立てたら」という思いで行政書士の資格を取得し、開業したんです。
現在は、行政書士の仕事を通じて福祉施設の設立サポートなどをしており、そういった方の支援を間接的にできることにやりがいを感じています。
――では、ライターの仕事を始めた理由は何でしょうか?
ライターの仕事を始めたのは、純粋に書くことが好きで、得意だったためです。これまでエッセイや小説などを執筆してウェブ上で公開したり、メディア向けの記事のライティングを行うなどしてきました。またこれらの経験をもとに、文章教室の講師も務めています。
interviewパラレルワークという働き方が、良いスパイラルをもたらしている
――今のような働き方になったきっかけについて教えてください。
成り行きですね。もともと「パラレルワーカーになろう」と思っていたわけではありません。ひとつの仕事だけをずっと続けることも素敵だと思う反面、好奇心もありいろいろと取り組んでみた結果、自然と今の形になりました。
――本業と副業の収入の割合はどれぐらいでしょうか?
だいたい本業が8割、副業が2割ぐらいです。ただ現在は副業の方はまだ下積み段階でして、これからマネタイズを本格的にしていきたいと思っているところです。
――副業と本業の相乗効果を感じることはありますか?
はい、ありますね。行政書士の資格を取ったことで、本業として勤める会社で「法律に詳しい人」として評価されるようになりました。行政書士としての知識を活かせる場面も増えましたし、社内での信頼につながっています。
一方で、会社員としての安定した生活リズムが、精神的な安定や健康維持につながり、そのバランスが結果的に副業にも良い影響を与えていると思います。
また、複数の仕事をしていることで視野や世界が広がり、ひとつの仕事だけをしていた頃に比べて、日々のやりがいや充実感がぐっと増しました。パラレルワークという働き方が、良いスパイラルをもたらしていると実感していますね。
interview仕事が根本的に好きな方に、副業やパラレルワークは特におすすめ
――毎日お忙しい中、本業と副業を両立させるために意識していることはありますか?
睡眠を大事にすることでしょうか。私はロングスリーパーなので、21時くらいから6〜7時くらいまで寝ることが多いですね。しっかり寝ることで心身のバランスが整い、パフォーマンスが確実に上がります。
そのためどんなに忙しくても、睡眠時間だけは削らないように気を付けていますね。
――今後の目標や挑戦したいことについて教えてください。
仕事の配分は今のままで良いかなと思っていますが、今後は行政書士の仕事において、発達障害をもつ方の起業サポート、およびフリーランスとして独立したい方のサポートサービスを立ち上げたいと考えています。現在その構想を少しずつ練っているところです。
――最後に、副業やパラレルワークを始めたいけれど一歩踏み出せない方に、アドバイスをお願いします。
「やってみたいけど不安」という方には、「大丈夫ですよ」と背中を押してあげたいです。
私自身は今の働き方を通して「自分らしくいられる」という感覚があり、毎日がとても充実しています。時に疲れることもあれば嫌になることもありますが、なんだかんだで仕事って楽しいものです。
また仕事が根本的に好きな方には、副業やパラレルワークという働き方は特におすすめしたいですし、向いていると思いますね。気負わずに、まずはやってみてください。
延岡さんの働き方は、「自分らしく働く」という言葉がまさにぴったり。「複数の仕事に取り組むことが、結果的にそれぞれの仕事に良い循環をもたらしている」という状態は、パラレルワークや副業を目指す人にとって理想的ですよね。
副業やパラレルワークに興味がある方は、この記事を参考に、ぜひできることから始めてみてくださいね♪
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