ベビーシッターや保育園の運営をする株式会社マザーグースの創業者であり、現在は会長を務める柴崎方恵(しばさき まさえ)さんにインタビュー! 創業までの経緯や、30年以上も事業を展開する柴崎さんの原点やマインドについて、伺いました。
【柴崎方恵プロフィール】
年齢:63歳/職業:株式会社マザーグース代表取締役会長/家族構成:息子二人(35歳・31歳)
insta @masaebrand07
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topicsベビーシッターと14園の保育園を経営
――株式会社マザーグースの事業内容を教えてください。
当社の歴史を振り返るとベビーシッターの請負業から始まりまして、現在ではそれに加えて企業主導型保育園や病院内保育園の委託、認可保育園の運営、保育士・看護師・介護士の人材紹介や人材派遣をやっています。ほかにもイベント保育のような、子どもに関することはすべてやっています。
――会社を設立されたのはいつ頃なのでしょうか。
1994年2月4日なので、今年でもう31年目になります。当初はまさかこんなに長くやるとは思っていませんでしたが、ありがたいことに需要のままに今があるという感じですね。
――どのように事業は広がっていったのでしょうか。
最初は茅ヶ崎でベビーシッターの事業を始めたのですが、始めて2年目くらいのときに茅ケ崎市役所の方が来て「病院内保育の委託をやってくれないか」と打診されたんです。実際にやらせていただくと、人材を派遣するだけなので事業を拡げやすく、入札の資格をとってほかの病院でも委託を受けることしました。そして自宅を建て替えたときに1階に認可外の保育園を作ったところ、また役所の方が来て「認可にしないか」と持ち掛けられまして。そんなふうにして広がっていきました。

現在直営の保育園は5園、病院内保育園は7園、企業主導型なども含めると合計14園の保育園とベビーシッター事業を展開。
ただ、ベビーシッターから事業が始まっているということもあり、小規模の保育にこだわりがあります。三つ子の魂百までと言われるように、0歳から3歳は一番愛情の影響を受ける時期なんですよ。園児10名に対して先生が2、3名だとなかなか抱っこしてあげられないという状況も出てくると思いますが、小規模なら園児2名に対して先生1名とか、一対一で手厚く面倒を見られます。それってすごくいいなと思っているので、直営で5園保育園を経営していますが、すべて小規模です。
――最近はベビーシッターのニーズも増えているんでしょうか?
増えています。お母さんも残業があったりして保育園だけじゃ時間が足りなかったり、子どもがお熱を出したときに預かってもらえなかったりということがあるので。
最近は会社の福利厚生でベビーシッターを利用できたり、社会保険に加入している会社であれば、ベビーシッター育成支援券2,200円を150円で購入できるんですよ。それを利用するとほぼタダに近く利用できたりするので、裕福な人だけのものではなくなりましたね。地域によって内容は違いますが、市区町村でも産前産後ケアのチケットやベビーシッターチケットを発行していて、そういったものが全部使えます。