誰もが育児を当たり前に楽しむために 株式会社NEWSTA代表・鈴木碩子の挑戦

誰もが育児を当たり前に楽しむために 株式会社NEWSTA代表・鈴木碩子の挑戦

障がい児育児の事業を展開しながら、自身も難病の息子を育てる連続起業家・鈴木碩子(すずき せきこ)さんにインタビュー。25歳でPR系事業で一度目の起業をしたのち、「疾患・障がい児の育児ブランド」という全く異なる領域で起業をした理由とは?

【鈴木碩子プロフィール】
年齢:32歳/職業:株式会社NEWSTA代表取締役CEO/家族構成:夫、息子、娘
X @sekinyams2

topics疾患・障がい児の育児の楽しみ方とは?

――株式会社NEWSTAの事業内容を教えてください。

ファミケアという、「疾患・障がい児家族の毎日を楽しく」というコンセプトの育児ブランドを運営しています。ポータルサイトでは疾患・障がい児の育児に関するいろいろな情報を当事者のメンバーが発信していて、インスタグラムやX、最近ではYouTubeも運営しています。疾患・障がいのあるお子さんを育てるご家族のみが参加できる相談Q&Aアプリもあり、日々の子育てでわからないことを投稿して、情報を持っている人が教えてくれたり、雑談でコミュニケーションをとったり、メディアの記事も読めるような仕組みも作っています。

ほかにもメーカーさんや企業さんと、疾患や障がいがあるお子さん向けの製品を一緒に企画したり、プロデュースやマーケティングでご一緒させていただいたりもしています。

こちらがファミケアのポータルサイト。疾患・障がいといっても程度も種類もさまざまで、一人の子どもに複数の疾患や障がいがあることも多いそう。「弊社のメンバーの家族も、発達障害のお子さんから先天性疾患で医療的ケアが必要なお子さんまでバラバラです」

――なぜ疾患・障がい児向けのサービスをやろうと思ったのでしょうか?

4歳になる息子に、先天性の遺伝疾患の福山型筋ジストロフィーという疾患があったのがきっかけです。

ちなみに自分が子どもを出産したとして、何か疾患や障がいがあるとわかったとき、まず何を見ますか?

――1回Googleで調べますかね…。

そうしますよね。私もそうだったのですが、検索すると難しいテキストや暗い話しか出てこなくて、余計不安になってしまうんです。本当は障がいがあってもディズニーランドも楽しめるし、障がい者割引を使ってお出かけすることもできる。ケアで使う雑貨を可愛くするアイデアもある。でもそういった情報は一人だとわからないし、周りの友達にも聞きにくい。育児をしていく中で壁に当たりながら自分で開拓していかなければならず、疾患・障がい児の育児はかなりハードなんです。本当は疾患・障がい児には疾患・障がい児なりの楽しみ方があるのに、それが見つけづらい。

なので、実際に経験したユーザーさんと情報交換をしたりしながら、課題に対してどんなソリューションがあれば便利になるのかという提案を、ファミケアというブランドでしています。

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