美容家・千葉由佳 寄り添い型インフルエンサーの夢の叶え方

美容家・千葉由佳 寄り添い型インフルエンサーの夢の叶え方

読者モデル、アパレルのビジュアルプレス、インスタグラマーを経て、現在は美容家として活動している千葉由佳さん。紹介した化粧品が「#ちばゆか買い」としてブームを巻き起こしたり、自身のスキンケアブランド「Yunth」の商品が即完売するなど、アラサー・アラフォー世代の女性から大きな支持を集めています。同世代から信頼される彼女の生き方をインタビューしました。

【千葉由佳プロフィール】
1987年7月14日生まれ、35歳/職業:美容家、「Yunth」ブランドプロデューサー、「アンドシェリム」プロデューサー /家族構成:独身
instagram @chibayuka(ちばゆか/千葉由佳)

topics美容情報も悩みも共有する「寄り添い型」インフルエンサー

――美容にはいつから興味があったんですか?

30代とか。もともと読者モデルやアパレルのビジュアルプレスを経験していたり、ファッションのほうに興味があったんですけど、インスタでお洋服の写真をあげても「今日のメイク何使ってるんですか?」とか美容のことを聞かれることが多くなって。それで、フォロワーの皆さんはファッションよりも美容のほうに興味があるのかなと思って、シフトチェンジしました。

――インスタ全体がそういう傾向なんでしょうか?

少なくとも「ちばゆかファミリー(=千葉さんのフォロワー)」の皆さんが美容に対して興味がある方が多かった。ただ美容とファッションって層が全然違うなと思ってて。お洋服の系統は何であれ、美容やお肌に関して興味があるのは一緒。もっといろんな方がキレイになるお手伝いができれば、少しでも自信持ってもらえればって思ってから、より美容のほうにフォーカスして発信するようになりました。

――ところでYouTubeに整形をしたという動画をあげてましたね。

そうです。(取材の)一か月前に。目とか鼻の形を変えるっていうよりは、アンチエイジングで顔まわりの脂肪吸引して糸リフトして。YouTubeも始めたから、ちょっと載せてみようかなって。

――YouTubeはやり始めてどのくらいですか?

2022年2月から始めてるので、もうすぐ1年くらいですかね。

――YouTubeではご自身のことを「寄り添い型」と言っていましたが、ファンの方やフォロワーの方と交流する機会は多いんでしょうか?

インスタライブの機能ができてから定期的にライブをやってるんですよ。そこでリアルタイムに皆さんのお話を聞いたり、悩みや愚痴を聞いたりして、その都度それに答えたりしてます。

work styleちばゆかファミリーはすべての夢を叶えてくれた人たち

――情報発信をするときに気を付けていることはありますか?

率直な意見を言うようにしてます。嘘をつかないように、良かったものは良い、良くなかったものは良くないってはっきり言います。そういうふうに言うようになってから、私が良いって言うものを皆さんが買ってくれたりして。

――俗にいう「#ちばゆか買い」。

それもちばゆかファミリーの皆さんが作ってくれた言葉で。ライブを見て購入してくださった方がそのハッシュタグを使って投稿してくれたり。ストーリーでメンションしてくれた投稿は返すようにしてるので、それを見てくれた人もまたハッシュタグ使ってくれたりして。ちょっとずつ広がっていってます。信頼がついたおかげで発信力もついたかなって思いますね。

――盛り上がっているコミュニティですよね。千葉さんにとって、ちばゆかファミリーやファンの方はどういう存在ですか?

私のすべての夢を叶えてくれる人たちです。自分にとっての大きなイベントには、絶対関わってくださってるなって感じています。

――例えばどんな夢が叶ったんでしょうか?

本が出せたこと、アパレルブランドを立ち上げられたこと、Yunthを成長させてくれたこと全部です。インフルエンサーとして発信しつつも、自分の作ったものを世に出したいっていうのはずっと思っていたので。だから、応援してくださる方を裏切らないように、がっかりさせないようにっていうのは一番に思ってます。YunthでもDMは全部読むようにしてるし、その都度改善できる部分があればすぐに共有して対策とって、皆さんのマイナスな部分は全部取り除けるようにしたいなっていう気持ちでやってます。

life style病気で体感した無力感が転換点に

――これまで自分にとって転機となるような出来事はありましたか?

病気したことですかね。29歳のときなので、5、6年前ですね。

――もう美容家を名乗っている頃?

名乗ろうかな、ぐらいのタイミングですね。(病気の影響で)目の焦点が合わなくなっちゃって。モデルできなくなっちゃうのかなとか、目がすごい疲れるからスマホもいじれなくて、インスタライブとか全部できなくなったら私何やったらいいんだろうなって。それまで当たり前にできていたことが当たり前じゃなくなったときの恐怖や無力感が、今のエネルギーになってます。もっと欲張って、やりたいことやってみようと思い直しました。

――すごい転換点ですね、それは。

ちょっと特殊ですけど、誰しも何かのきっかけはある。私はたまたま病気になって気づいたっていう。

インタビューに答える千葉由佳さん。

理想の生き方は“健康”。千葉さん自身、入院したときに子宮筋腫が見つかったという経験も。「早期発見が大事。検査して勘違いだったらそれはそれでいいじゃないですか」

――病気を経験する前の20代は、お仕事以外どのように過ごしてましたか?

仕事と、あとは恋愛とか普通に楽しんでたくらいですかね。

――結婚願望はあります?

前はいつかはしたいって感じで…26、7歳のときはめっちゃ結婚したかったんですよ。当時付き合ってた彼がいて、お料理作ったり献身的に支えてみたんですけど、うまくいかなかったんですよね。努力しても結婚ってできないんだなって思ってから、その努力をしなくなっちゃいました。恋愛もお仕事もそれぞれ100%、100%っていうよりも、全部あわせて100%だから。20代は全部を恋愛のほうに使っちゃってたけど、そのエネルギーを仕事に持っていくようにしてから、自分の生活がすごい豊かになったなって思います。

futureもっと女性が生きやすくなるサポートをしたい

――これからの目標はありますか?

仕事の目標はもっとYunthを広めたい。今はスキンケアなんですけど、私自身コスメのほうにも興味があるので、もっとラインナップを増やしたいです。それとは別軸として女性に対しての応援活動にも興味があって。

――というと、どういう方面になるんですかね?

メンタルの部分ですかね。男女平等って言いつつ、女性っていうだけで傷つくことがあったりするじゃないですか。そういうことがすっごく嫌で。女の人がもっと活躍できるようなフォローやサポートだったり、もっと女性が生きやすい国にしたいっていうのが先の目標です。

――メンタルのサポートってすごく難しそうです。

インスタライブやってても、ほんのちょっとしたことで悩んでるコが多くて。恋愛のこと、子供のこと、仕事のこと、この年齢悩む軸が多いですよね。みんな人に言えない悩みを抱えているんだろうなと思って。でも私だから言えるとか、ここ(=インスタ)の世界だから言えるなら聞いてあげたい、みんなで解決していけたらいいなって。

――ライブを見てる人にとっては、千葉さんが心の寄りどころになっていそうですね。

この間も失恋したっていう方がいて、その時は立派な声をかけてあげられなかったんですけど、お話をした次の日にお礼のDMをくださって。そういうことが私の原動力にもなって「今日もライブやろう」ってなるので、支え合いですね。

――最後に、日々大切にしている考え方を教えてください。

自分らしく生きる。何か迷ったときに自分らしいかどうかで決めちゃったりします。自分の好きなことに対しての努力だったらするべきだと思うんですけど、誰かに気に入られるための努力をして、ストレスたまってメンタルやられちゃうくらいなら嫌われてもいいじゃんって思うんですよね。たとえうまくいかなくても、自分らしい判断ができていればそんなにキツくない、自分の人生だし。みたいな感じで生きております♡

 

応援してくれるファンやフォロワーの方にもお仕事にも、まっすぐ向き合う姿勢が印象的だった千葉さん。同世代の女性に支持されるのも納得です。お話ししていてエネルギーをもらいました!

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