迷惑社員が予約の取れないアフヌン経営者に! 株式会社Kavally代表・永谷佳代子の起死回生

迷惑社員が予約の取れないアフヌン経営者に! 株式会社Kavally代表・永谷佳代子の起死回生

turning point迷惑社員が生まれ変わった理由

――会社を辞めたときは、起業する事業の内容はもう思い描いていたのでしょうか?

全然決めてなくて。退職して時間が出来たらやりたいことが見つかると思って、見切り発車で辞めちゃったんですよ。でもそこで人生で初めて自分と向き合いました。

私、実家が永谷園なんですけど、そのおかげでまわりの人から大事にしてもらえていたのに、若さゆえに「自分がすごい」と勘違いをして生きてきたんです。前の会社で仕事中に2時間寝るとかもそういう勘違いが産んでいるわけで、すごく恥ずかしいですよね。それに気付いて本当に落ち込みました。だから、このままおばあちゃんになるまで自分のことを大嫌いなままで死んでいくくらいなら、これまでの人生を取り返すくらい、ここから頑張ろうと思い直したんです。

――なるほど…飲食で事業をしようと決めたきっかけは何かあるのでしょうか?

自分に何ができるのか一個一個考えていったんですけど、何も見つからなくて。ただ、学生時代から一貫校で、特に勉強もスポーツも頑張ることなくぬくぬく遊んで育ってきたので、女友達と女子会や女子旅をめちゃくちゃたくさんしていたんですよね。私がほかの人よりもノウハウがあったり経験値が高いのって遊びの経験しかない。だから世界一ワクワクする、女子会の最高峰のお店を作ったら勝ち目があるかもしれないと思ったんです。

「お店に入った瞬間の女の子たちの悲鳴に近い歓声を聞くとすごく嬉しい。毎日頑張ってご褒美のために来ていただいているので、自分が作ったもので感動してもらえることが幸せ。今後はカフェにこだわらず、ホテルや内装のプロデュースも展開していきたいです」

むしろそれ以外で人に勝てることがないから、そこにコミットするしかない。だから、飲食業でアルバイトをしたこともなかったんですけど、ノウハウを貯めるために週7で働きだしました。

――不良社員時代から、よくそこまで方向転換できましたね。

多分本当はそういう自分が嫌いだったんでしょうね。だからそれまで向き合わないようにしていたんだと思います。落ち込んだときは死んだ方がいいとまで思い詰めましたけど、その時まだ23歳だったんで。死ぬとしても1回頑張ってからにしようって。

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