「女性は我慢しなくちゃいけない」
という価値観を変える挑戦!
株式会社TRULY創業者・二宮未摩子

「女性は我慢しなくちゃいけない」
という価値観を変える挑戦!
株式会社TRULY創業者・二宮未摩子

turning point「また我慢する人生を送る?」
更年期の恐怖が事業の原点に

そこから更年期というテーマを扱おうと思われたんですか?

はい。妊娠の次に、自分ではコントロールできない大きなホルモンの波が来るとしたら、更年期だなと漠然と思っていました。先輩方はみんなどうやって乗り越えているんだろう? と気になりだして調べたり、聞いてみると、みんな我慢しているっていうんですよ。それを知ったとき「また我慢?」と思ってしまったんです。つわりで我慢し、キャリアで我慢し、次は更年期。女性は10年以上我慢しなければならないんだ、と。少なくとも、私が更年期を迎える時には、この価値観のままではいやだなと思ったんです。更年期に関しては、情報が少ないし、みんなネガティブに捉えている。女性みんなが口を揃えてそういうので、これは大きい問題だなというふうに気づき出したんです。

―実際周りにも更年期で悩んでいる方が多かったんでしょうか?

悩みを言い出せない人が多くて、とにかく鎧を着ている印象ですね。実際、少し年上の先輩に聞いてみると、みんな「自分は辛い」ということを周りへ素直に言えないような状況だったんです。その本音を言えない状況が、まさに自身のつわりの時に、会社のチームや上司、パートナーに「きちんと伝えて理解し合う」ということができなかった状況と同じでした。それがずっと頭の片隅にあり、社内ベンチャーの話が来たときには、自然とこのテーマを選んでいました。

「更年期に関しては、女性みんなが口を揃えて『情報が少ない』『ネガティブなイメージがある』というので、これは大きい問題だなと。みんなが我慢しなきゃいけない社会を変えたい! の前に、私自身がこの価値観に対する強い違和感を覚えていました。」

―その状況を変えたい、相互理解を深めたいというご自身の思いからスタートしているんですね。

そうなんです。更年期は、男女ともに生物学的に避けることができないもの。ただ、その波を減らしたり、ゆるやかにすることは可能なんです。30代半ば頃からホルモンは減ってくるので、「備える」ということが重要だと思います。

―「備える」とは、具体的にどんなこと?

私がやっていたのは、まず定期的に年1回のホルモン検査。これまでとは違う不調がきたときに、原因がなんだろうとすぐ特定できるように、自分の基準値を知っておくことがまずは重要です。それから、日本は性教育が遅れているので、更年期について誰も教えてくれないんです。性教育がタブー視されているこの文化を変えて、まず知ること、更年期リテラシーを高めることから始めることも大切ですよね。

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