フォロワー11万人、本山綾乃・50歳。アラフィフ・インフルエンサーの仕事の作り方

フォロワー11万人、本山綾乃・50歳。アラフィフ・インフルエンサーの仕事の作り方

work styleひとつがバズると相乗効果で伸び始め…700万回再生のワケ

――自分でお仕事をしていこうと考えたときに、どんなことから始めたのでしょうか。

当時はSNSで動画をあげることがまだ今ほど浸透していなかったんですよね。ですが、私自身、これからは動画に可能性があるんじゃないかと思っていましたし、お友達からもそういう意見があったので、動画で日々の投稿を始めたんです。

すぐにはフォロワーは伸びなかったのですが、毎日投稿をしていると投稿が貯まっていくものですから、ひとつ良いものがバズるといろんな動画の再生回数が伸び始めたんですよね。毎日1,000人フォロワーが増えて、もともと7,000人だったフォロワーが1年で7万人になりました。


――すごい! 今も増え続けていますよね。

当時の伸び方よりはゆっくりにはなりましたが、そうですね。私の投稿を面白いと思ってくれる企業さんが増えたり、私のファンになってくれる方が増えたり、動画の可能性はすごいと思いました。趣味でやっているうちにどんどんスキルアップもできて、今でも勉強しながら発信しています。

――当時バズったのは、どんな投稿だったんですか?

それが、年末のレストランでの一コマで、大した内容ではないんです。おそらく自然な表情と、50歳だけど50歳っぽく見えないファッションが響いたのかしらと思っているんですが。その後にもいくつか再生回数が伸びる動画があったんですが、中でも私が今固定表示にしているものは700万回再生されました。内容は女性あるあるで、サロペットを着るとトイレで全裸になってしまうじゃないですか。それを動画にしたものです。「全裸問題」というキーワードだったり、自動音声を追加したら「素になる瞬間」が「もとになる瞬間」と読み上げられてしまったり、「なんだろう?」と不思議に思って何回も再生されたんじゃないかなと思っています。

あと、当時は49歳とか50歳とか、年齢を言う方がまだ少なかったんですよね。「50歳でもこういうイメージで生きている人がいるんだな」とアラフィフ世代や更年期世代の人たちを勇気づけられるといいなと思って、年齢を訴求し始めたのもフックになったのだと思います。

SNSの発信でこだわっていることは?「見て元気になってもらいたいのが一番。ネガティブなことも前向きになるような言葉を使ったり、映像でもパッと元気になれるような、明るくて笑っちゃうようなニュアンスを入れたりしています」

――最近ではインスタのフォロワー数が伸びづらいと言われています。その中でフォロワー数が伸ばせている理由はどんなところにあると思いますか?

やはり動画が流行り始める時期の波に乗れたというのと、私が始めた3年前には、50歳くらいの方で動画を制作されている方がすごく少なかったんですよね。そこで目立てたのだと思います。今は見る方たちも動画を見慣れているので、面白い・面白くないの判断がシビアになってきています。クオリティーが高いクリエイターさんが日々増えているので、私もそこに食らいついていきたいなと思っています。今は毎日更新しているのですが、フォロワーの数も増えたので、今後は更新頻度を下げてでも内容を濃くしたほうがいいのではないか、とも考えますね。

1 2 3 4

ranking