現在シンガポールで家族と暮らしながら、複数の企業で働く斉木愛子(さいき あいこ)さんにインタビュー。なぜ4社を兼務する働き方をしているのか? 斉木さんが働くモチベーションは? 海外起業や海外生活のリアルとは? 幅広く伺いました!
【斉木愛子プロフィール】
年齢:40歳/職業:コンサルティング会社経営、社外取締役2社、PEファンド勤務/家族構成:既婚、小学生の子供2人
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topics4社に自身のスキルと時間を提供
――斉木さんは今4社で仕事を兼務されているんですね。
そうです。自身が経営する株式会社パレスサイドコンサルティングでは、主にPRのコンサルティングを行っていて、スタートアップ企業やそれらに投資するベンチャーキャピタルなどに対して、情報開発や戦略立案、メディアへの紹介などを行っています。社外取締役を務める株式会社ファンドクリエーショングループとビットバンク株式会社では、経営の意思決定の助言をしたり、適切な事業運営がされているかをチェックしたりという役回りをしています。4社目になる株式会社ミダスキャピタルは、今年の2月に正社員という形でジョインしたばかりなので、今の業務量としてはこちらが多くなっています。ほかにも株式会社日経BPが主催している女性取締役育成塾に講座を持っており、講師として定期的に登壇しています。加えて1ヶ月前にシンガポールでも個人事業主登録をしてビジネスライセンスを取得したので、シンガポールでもオンラインコミュニティを立ち上げたり新規事業の準備をしています。
――なぜこのような働き方をされているのでしょうか。
もともと金融機関で10年ほど働いていたのですが、結婚したタイミングで夫がシンガポールに駐在していたので、私も海外転職してシンガポールの外資系企業に現地採用で勤務していました。その後、一度日本へ帰国しましたが、今後も夫の仕事の関係で海外を転々とする見込みがあったので、時間や場所にとらわれない働き方はできないだろうかと思い、今のような働き方を選びました。一社専属よりも複数の仕事を兼業している状態の方が、私には一番フィットしていると感じています。

「私自身、飽き性なところもあって、ひとつのことを何十年も続けることより、短期間でスピード感をもってアウトプットを出す方が向いているんですよね。ひとつの領域の業務を一定レベルまでキャッチアップするとまた次の業界に興味がわいてくるんです。複数の会社に所属して多様な仕事をしていると、自身の知的好奇心も満たされ、各社でレバレッジの効いたアウトプットができます」
――いろいろな肩書で働く上で、自分の中ではどのように切り替えていますか?
時間割でカチッと切り替えるというよりは、私のこれまでの知見とスキルから適宜必要な部分を取り出しているというようなイメージです。PRコンサルのノウハウを求められる場合はPRの部分、金融の知識が必要な場合は金融の部分というように、事案によって引き出しを変えています。「株式会社斉木愛子」のサービスをそれぞれの会社に提供しているという感覚ですかね。