映像制作をメインに事業を展開する、株式会社真面目の代表取締役・平川アズサさんにインタビュー! 自らの人生を切り開いていくためにモデルから制作に転身し、会社を設立してから11年目。起業エピソードやお仕事マインドとともに、平日は事業にフルコミットする週末婚スタイルについてもお伺いしました。
【平川アズサプロフィール】
年齢:42歳/職業:株式会社真面目代表取締役・クリエイティブディレクター/家族構成:夫・娘(2歳)
X @azuazuco
目次 [閉じる]
topics「いつか誰かに」ではなく「今自分で」
――インパクトのある会社名ですが、株式会社真面目はどんな会社なのでしょうか?
映像制作会社です。12年前に会社を立ち上げた頃、日本語名のクリエイティブ会社が一世風靡していたんですよね。「風とロック」とか。それにあやかって日本語の名前にしました。
事業としてはテレビCMやアーティストのミュージックビデオなどを企画、制作していて、15秒から5分くらいの短めの尺の映像を得意としているクリエイティブエージェンシーです。
――会社の広報さんから伺いましたが、平川さんはもともとモデルをされていたそうですね。
高校生の頃から身長が170センチくらいあってコンプレックスで。ずっと猫背で生きていくのは嫌だなと思って、オーディションを受けて17歳の頃からモデルをしていました。仕事も順調だったので大学には進学せず、高校卒業後は地元の岩手から東京に移って、さらにモデルを続けていました。
――なぜモデルから制作側に挑戦してみようと思ったんですか?
やはりずっとモデルを続けていけるかは不安もあったので、何か武器があったほうがいいだろうと思って、自分で映画の脚本を書けるようになろうと思ったんです。結局2年半かけて映画の脚本を書き終えたんですが、それが自分にとっては大きな転機でした。「いつか誰かに撮ってもらおう」ではなく、今自分たちで撮ることができるんじゃないかと制作にも取り組んで、渋谷の単館映画館で商業映画として公開されるまでになって。制作の仕事を生業にしていきたいと思ったのはこの頃です。
ただ映画を1本作り終えたときに、演出も出演も脚本も気持ちだけでなんとかなったものの、唯一できないのが編集だったんですね。だから編集の技術を学びたいと思って、26歳で制作会社に入社しました。