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turning pointシングルマザーの働きづらさを理解してくれる会社はない…起業の道へ!
――起業する前はどんなお仕事をされていたんですか?
私は18歳から働いているのですが、携帯ショップで3年、ホテルのフロントを6年やったあとは専業主婦に。その後4年間保険の営業をして、半年ほど独立準備として企業の営業代行やエステサロンの店長をして、今に至ります。
――石さん自身もシングルマザーだったと伺ったのですが、働いている時期はずっとシングルだったのでしょうか?
保険会社にいた後半の時期で離婚しています。私は両親も早く亡くなっていたので近くに誰も頼れる人がいなくて、今思えば大変な環境で仕事していました。離婚してからは土日や夜間のアポがあるときに夫に子どもを見てもらうことができないし、静岡県ですとなかなか夜間保育やシッターさんもいなくて、両立が難しく上司に直談判して会社を辞めました。
その後エステサロンの店長と営業代行の仕事もしましたが、結局現場では休みたいときに嫌な顔をされたりすることが多くて、それを繰り返していたら働くことが嫌になってしまったんです。理解してくれる会社はないのだろうかと思い、いろいろ調べたところそんな会社はなくて、これは起業するしか道はないと思い起業しました。
――起業して特に大変だったことはなんですか?
最初の頃は取引先がお金を払ってくれないとか、口座の残高がやばいというようなことはしょっちゅうありましたが、だいたいのことは最後の1秒まで努力すればひっくり返せると思っています。保険会社のときもそうだったんですけど、諦めなければ最後に絶対に奇跡が起きてきているので、自分のことを信じています。
――石さんにはお仕事をする上で譲れないこだわりはありますか?
一番は誠実であることです。何かトラブルがあったときに、私は最初に絶対スタッフを信じるんですよ。その上で経緯や理由を全部調べてから、証拠をもとにお客様とお話しします。
それと、スタッフを大切にすること。下請けだと横柄な態度で来るような企業さんも中にはありますが、私たちの営業資料の最後には「互いに敬意を払ってお仕事ができること、そして適度なスピードでやり取りしていただける方、この二つにそぐわない方をお断りします」と明記しています。「ままよろ」と関わるということは、仲間になって一緒にこの会社を良くしていこうということだと思っているので、それを受け入れられない企業さんはお断りするというルールは明確に決めていますね。安さだけ追求して機械のように働けと言うのなら、もっと安いアウトソーシング会社を私が紹介します。